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家族信託

家族信託で兄弟トラブルが起きる原因と回避策!失敗しないポイントを解説

「家族信託を検討しているけれど、兄弟間で揉めないか心配」

「自分が家族信託の受託者になった場合、他の兄弟と良好な関係を保てるだろうか?」

「親の財産管理をスムーズにしたいけれど、将来の相続で兄弟間の争いは避けたい」

このように、家族信託に関心を持ちながらも、兄弟間のトラブルを懸念されている方は少なくありません。家族信託は、認知症対策や相続対策として有効な手段ですが、その設計や運用方法によっては、予期せぬ兄弟間の対立を生んでしまう可能性も否定できません。

本記事では、家族信託の活用によって兄弟間でトラブルが起きてしまう原因や、具体的なトラブルのケースと対処法、そして兄弟間の争いを未然に防ぐための重要なポイントを解説します。

この記事を読むことで、あなたは家族信託を活用しながらも、兄弟間の良好な関係を維持し、円満な財産承継を実現するための知識と対策を身につけることができるでしょう。

家族信託の活用により兄弟間でトラブルが起きる理由

家族信託は、委託者の想いを実現するための柔軟な財産管理・承継システムですが、その自由度の高さゆえに、兄弟間で不公平感や疑念が生じやすい側面も持ち合わせています。主な理由としては、以下の点が挙げられます。

①受益者の偏り

信託契約において、特定の兄弟のみが多くの利益を受け取るように設計された場合、他の兄弟から不公平感を抱かれる可能性があります。

②受託者の権限集中

受託者は信託財産の管理・運用・処分に関する広い権限を持つため、他の兄弟からその判断や行動に不信感を持たれることがあります。

③情報開示の不足

受託者から他の兄弟への信託財産の状況や管理に関する情報開示が不十分な場合、疑念や不満が生じやすくなります。

④委託者の意向の不明確さ

委託者の意向が曖昧なまま信託契約が締結されると、受託者の判断が他の兄弟の意向とずれが生じ、対立を招くことがあります。

⑤遺留分との関係

家族信託の内容によっては、他の兄弟の遺留分を侵害する可能性があり、相続発生後に法的なトラブルに発展することがあります。

家族信託による兄弟トラブルの主なケースと対処法

具体的にどのようなケースで兄弟間のトラブルが起こりうるのか、そしてその際の対処法について見ていきましょう。

【ケース1】受託者と他の兄弟との間で不公平感が生じる

親(委託者)が特定の兄弟(受託者)に多くの財産を信託し、その兄弟のみが受益者となっている場合や、受託者である兄弟が信託財産を自身の利益のために使っているように他の兄弟が感じた場合。

考えられるトラブル

他の兄弟から「なぜ自分だけが財産を受け取れないのか」「受託者が親の財産を私物化しているのではないか」といった不満や疑念が生じ、関係が悪化する可能性があります。

対処法

受益者を複数設定する全ての兄弟を受益者とし、それぞれの状況に応じて受益割合を定めることで、不公平感を軽減できます。
受益権の段階的な設計例えば、親の生存中は親が受益者となり、亡くなった後は子供たちが受益者となるように設計することで、段階的な財産の承継が明確になります。
受託者の義務の明確化信託契約書に受託者の義務(定期的な財産状況の報告義務、受益者への情報開示義務など)を明確に記載し、受託者の行動を牽制します。
監督役の設置受託者の管理状況を監督する「信託監督人」を設置することで、他の兄弟の不安を軽減できます。

【ケース2】家族信託と遺留分問題で揉める

家族信託によって特定の兄弟に多くの財産が承継されるような設計になっている場合、他の兄弟の遺留分(法律で保障された最低限の相続分)を侵害してしまう可能性があります。

考えられるトラブル

遺留分を侵害された兄弟から、受託者や受益者となった兄弟に対して遺留分侵害額請求訴訟が起こされる可能性があります。

対処法

遺留分を考慮した設計信託契約を設計する段階で、各兄弟の遺留分を十分に考慮し、遺留分を侵害しない範囲で信託財産の承継方法を定めることが重要です。
遺留分放棄の検討全ての兄弟が納得しているのであれば、事前に遺留分放棄の手続きを行うことも有効な手段ですが、強制はできません。
換価分割の可能性信託終了時に、信託財産を換価(現金化)して兄弟間で公平に分配する条項を設けることも検討できます。
専門家への相談遺留分に関する問題は複雑な法的判断を伴うため、必ず弁護士に相談し、適切な対策を講じることが不可欠です。

【ケース3】信託財産の管理や使い道で意見が対立する

親の認知症が進み、受託者である兄弟が信託財産を使って介護費用を支払おうとする際に、他の兄弟から「もっと別の使い道があるのではないか」「費用の使い方が適切ではない」といった意見が出る場合。

考えられるトラブル

信託財産の管理や使い道に関する意見の対立がエスカレートし、兄弟間の信頼関係が損なわれる可能性があります。

対処法

信託契約書に具体的な管理・運用方法を明記親の希望や家族の合意に基づき、信託財産の管理・運用に関する具体的なルール(例えば、介護費用の支払いに関する条件や上限額など)を信託契約書に詳細に記載しておくことが重要です。
定期的な情報共有と協議受託者は、他の兄弟に対して定期的に信託財産の状況や管理・運用の状況を報告し、必要に応じて協議の場を設けることで、透明性を高め、理解を得ることが大切です。
第三者専門家の意見を求める判断に迷う場合や意見が対立する場合には、弁護士や司法書士などの第三者専門家に相談し、客観的な意見を求めることも有効な解決策となります。

家族信託を活用して兄弟トラブルを防ぐ方法

兄弟間のトラブルを未然に防ぎ、家族信託を円滑に進めるためには、以下のポイントを意識することが重要です。

①受託者を適切に選ぶ

受託者は、信託財産を適切に管理・運用する能力だけでなく、他の兄弟からの信頼を得られる人物を選ぶことが非常に重要です。

また、受託者には、信託契約の内容を遵守し、受益者のために誠実に職務を遂行する義務があります。定期的な情報開示や、他の兄弟の意見にも耳を傾ける姿勢を持つことが、公正な管理につながります。

②信託契約書に明確なルールを盛り込む

信託契約書は、家族信託における最も重要なルールブックです。

信託の目的、信託財産の範囲、受託者の権限と義務、受益者の権利、信託期間、信託終了時の財産の帰属など、あらゆる事項を明確かつ具体的に記載することで、将来的な解釈のずれや紛争を防ぐことができます。

特に、受益者の範囲や受益割合、財産の管理・運用方法、信託終了後の分配方法などは、詳細に定めるようにしましょう。

③家族全員で事前に話し合い納得感を得る

家族信託を始める前に、委託者だけでなく、受託者候補者や他の兄弟も含めた家族全員で十分に話し合い、家族信託の目的や内容について理解を深め、納得感を得ることが不可欠です。

それぞれの意見や不安な点を共有し、可能な限り全員が納得できる形で信託契約を設計することが、後のトラブルを回避する上で最も重要な予防策となります。

まとめ

家族信託は、適切に活用すれば、大切な財産を家族のために守り、スムーズに承継するための強力なツールとなります。しかし、その設計や運用を誤ると、兄弟間の不信感や対立を生む可能性も否定できません。

本記事で解説したトラブルの原因やケース、そしてその回避策をしっかりと理解し、家族全員での十分な話し合いと、専門家の適切なサポートを得ながら、家族信託を進めていくことが、兄弟間の良好な関係を維持し、円満な財産承継を実現するための最も重要なポイントと言えるでしょう。家族信託を賢く活用し、未来の家族の笑顔を守りましょう。

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