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相続手続きの基礎

相続人の一人と連絡が取れないときはどうすればいい?確認すべきポイントや対処法を解説

相続人の一人と連絡が取れないときはどうすればいい?確認すべきポイントや対処法を解説

一人でも相続人と連絡が取れないと、適切に相続手続きを進めることは難しく、どうしたらいいか分からなくなってしまうケースがあります。

連絡が取れない相続人がいる場合、状況に応じて対処することで、その相続人が不在でも遺産分割を進められる可能性があります。

今回の記事では、相続人の一人と連絡が取れないときに確認すべきことや対処法を解説します。

相続人の一人と連絡が取れない場合にまず確認すること

相続人のうちの一人の連絡先が分からない場合や、連絡がつながらない場合、以下の内容を確認することで存在が分かる可能性があります。

住所や連絡先を確認する

まず最初に、手元にある書類や情報から、連絡が取れない相続人の最後の住所や連絡先を確認してみましょう。現在の住所や連絡先で合っていれば、電話や手紙、訪問の手段で連絡ができるかもしれません。

身内や親しい人へ聞いてみる

連絡が取れない相続人の家族や、友人などの近しい関係性の人物に連絡をとって、相続人についての最近の情報を得る方法も有効です。

相続人が重い病気に罹っていたりトラブルに巻き込まれていることが原因で連絡が取れなくなっている可能性も考えられます。

相続人に近い関係だった人に、健康状態や人間関係について聞き出してみることで手がかりが得られるかもしれません。

SNSを利用して探す

現代では、多くの人がSNSのアカウントを持ってインターネットを利用しています。

複数のSNSから、連絡が取れない相続人のアカウントを探し出せば、近況の情報を得られる可能性があります。

戸籍の附票を取得する

被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本から、全ての相続人を明らかにすることが可能です。

その中から連絡が取れない相続人が確認でき、その相続人の戸籍の附票を取得することで、これまでの全ての住所を知ることができます。

その中の一番新しい住所を頼りに、訪問や手紙によって連絡が取れるようになる可能性もあります。

相続人と連絡が取れない場合の対処法

相続人と連絡が取れない状態で、どのような行動を起こせるのかについて見ていきましょう。

無視されている場合

相続人の一人が無視をする形で連絡が取れていない場合、その相続人は弁護士などを介してなら連絡ができる可能性があります。

そのため明らかに意図的な無視をされている場合は、中立の立場の専門家に依頼するという方法があります。

また、それでも無視を続けられた場合は、遺産分割調停遺産分割審判を申し立てることで、最終的には遺産分割を行うことができます。

遺産分割調停に無断で欠席すると過料を支払わなければいけない可能性があります。

また、遺産分割審判に欠席すると、自分の相続分の主張をする機会も無くなってしまいます。

そのため、相続人が意図的に無視をしている場合であれば、遺産分割調停の申立の段階で応答する可能性が高いです。

不在者財産管理人の選任を申し立てる

不在者財産管理人とは、行方不明者となっている相続人の財産を、相続人に代わって保護・管理する人を言います。

また、後に相続人が現れた場合には財産を引き渡す役割を果たします。

相続人と連絡を取る手段がなく居場所も全く分からないことを条件に、不在財産管理人を選任する手段に踏み出すことができます。

選任できれば、遺産分割協議などの相続手続きを進めることが可能になります。

不在者財産管理人になるための特別な資格は必要なく、不在者の親族や司法書士、弁護士が候補になることが多いです。

失踪宣告を行う

相続人が長期間行方不明になっていて、生死が不明である場合に限り、裁判所を通して「失踪宣告」という手続きをすることができます。

失踪宣告とは、連絡が取れない相続人を法的に死亡したとみなすことです。

海難事故などの特別な状況に遭っていなければ、行方不明になってから7年で失踪宣告を出すことができます。

失踪宣告を行うことで、不在者以外の相続人で遺産分割ができるようになります。

 失踪宣告サポートについてみてみる

相続人との連絡に困った場合は、司法書士に相談を

相続人と連絡が取れない場合、円滑に相続手続きを進めることができず、多くの時間や労力を消費してしまいます。

連絡が取れない相続人の状況によっても取るべき行動が変わってきます。

また、状況によっては多くの種類の書類を準備しなければなりません。

司法書士は、必要書類の作成や適切なアドバイスを行い、あなたの相続手続きのサポートをします。

もし記事でお悩みが解決しないようでしたら、札幌大通遺言相続センターの無料相談をご利用いただけますと幸いです。

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まとめ

今回は、相続人の一人と連絡が取れない場合どうすればいいかについて解説しました。

最後にポイントを振り返りましょう。

相続人の一人と連絡が取れない場合にまず確認すること

  • 住所や連絡先を確認する
  • 身内や親しい人へ聞いてみる
  • SNSを利用して探す
  • 戸籍の附票を取得する

相続人と連絡が取れない場合の対処法

  • 無視されている場合
  • 不在者財産管理人の選任を申し立てる
  • 失踪宣告を行う

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